個人の健康や幸せは、まず周辺環境の健康から。健全な環境世界であればこそ、われわれは自己の充実した生活に集中できるのです。

しかし、環境世界の健康維持のためには、われわれ人間にも役割があるはずです。周りの環境を放置することは、そのまま生きにくい環境をみずから作ることになってしまいます。環境世界と人間の持ちつ持たれつの関係こそ、「郷土」なのだと思います。

植物は、一度根を張るとそこから動くことが出来ません。花を咲かせ、実をつけ、その実を大地に撒きちらす。そして枯れてやがて土になり、あたらしい仲間を育む土台になり、ついには森を作る。こうして植物は、住みやすい環境を何世代もかけて築き上げていくのだと思います。これこそ植物の「郷土」であり、またそれは、われわれ人間の「郷土」の基盤ともいえるでしょう。

植物のように、ここが郷土と居をさだめ、そこに我が身をかけてていく。そのさきにはじめて、我が身の充実した生活があり、そこにかけがえのない人を「埋葬」することで、「ここが郷土」と覚悟するのだと思います。昌福寺は、葬儀をそのようなものと考えています。

家族構成の変化、価値観の変化、こうした現代の諸々の変化は、皆様つとに感じられていると思います。こうした変化に対応しつつも、安定した「郷土創り」のために、昌福寺から提案いたします。

まず、納骨堂「梅香」で一定期間（33回忌32年、または13回忌12年間）安置して供養をかさね、その後、責任をもって境内の神木「大ケヤキ」のもとに『樹木葬』いたします。 納骨堂の維持管理は、寺でいたしますので檀家になる必要はありません。参拝は日中にかぎり自由です。追善供養のご希望もお受けいたします。御生前のうちに、御契約いただけます。